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今治

イベント

2017.09.09

目指すは全国5連覇 日本拳法総合選手権

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母と二人三脚の努力実る

日高小5 田村虎太郎くん

 

  防具をつけ、突きや蹴り技で競い合う、日本拳法の全国大会で5連覇を目指し、日々練習に励んでいる小学生がいます。その子は、今治拳友会所属の日高小5年生、田村虎太郎くん(11)です。

 日本拳法総合選手権に小学1年生から出場。鋭い胴突きとスピードを武器に、連覇の重圧も力に変え、王者の座を死守し続けています。同級生のライバルたちが、虎太郎くんの弱点を研究するほど、その名はすでに全国区。

 日本拳法を始めたのは2歳の時でした。母親の麻由美さん(41)が男の子だから強くなってほしいと、近所だった同会に軽い気持ちで入会。虎太郎くんが入会した1年後、麻由美さんも始め、今は二人三脚で練習に励んでおり、必ず毎日1時間、道場以外でも練習を行っています。

 虎太郎くんにとって麻由美さんは、大切でそして誰より厳しい存在。虎太郎くんが練習中、少しでも中途半端な突きや蹴りがあれば麻由美さんは激怒。全てに妥協は許さず、徹底的に心の弱さを逃すことなく、指導します。

 「お母さんには感謝している。弱い自分に打ち勝つため、今よりもっと厳しくしてほしい」と話す虎太郎くん。将来の夢は自衛隊に入隊し、日本拳法を続けていくことと、はにかんだ笑顔も印象的。

 指導している同会の館長、村上泰史さん(55)は「初心を忘れず謙虚に、勝ってもおごらず、負けてもくじけずの精神で、努力を積み重ねてほしい」とエールを送ります。

 同選手権は24日、大阪市中央体育館で開催します。 


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