今治
イベント
2018.03.10
大災害の状態を再現
733号3ページ
「震災対応訓練施設」が菊間に完成
「非常事態に強い街目指す」
震災に対応した実践的で、多様な訓練を行える「今治市震災対応訓練施設」がこのほど、西消防署菊間分署敷地内(菊間町浜)に完成し、2月23日には 同施設で訓練を行い、お披露目されました。
当日は、今治市消防本部(南宝来町2)と、今治病院ディーマット(災害派遣医療チーム)の23人が参加。
訓練は、震度6強の地震でアパートが倒壊し、1人が鉄筋コンクリート壁の下敷きに、もう1人が室内に取り残されたという想定で。救急、救助訓練、救急活動連携訓練が行われ、消防関係者や警察関係者らが見学しました。
訓練施設の面積は、約300㎡と、訓練施設として四国で一番大きく、崩れ落ちたビルの瓦礫や自動車が一部埋もれた状態を再現しています。
指揮に当たった今治市中央消防署消防指令の新田康雄さん(50)は「来年度から日常的に訓練を行い、1つひとつの質を上げていきたい。全ての消防隊員に知識や技術を習得してもらう」と話します。
今後は施設を活用し、消防団、各関係団体及び自主防災組織と連携を図りながら、災害に強いまちづくりを目指します。
訓練を見学した、菅良二今治市長(74)は「あってはならない震災ですが、その時に力を発揮してほしい。訓練の様子を見て、皆の団結力を感じた」と話しています。