今治
文化
2018.03.10
あの人この顔 vol.20近藤健太郎さん
733号3ページ
今治地区保護司会第一分区長
近藤健太郎さん(74)
「死ぬまで一生勉強」
無償の奉仕が生きがい
大阪で家具職人として働き、帰郷。ボランティアと言う言葉がまだ今治でなじみの薄かった1973年、地元の人に休日を有意義に過ごしてもらいたい、役に立ちたいと、ありんこ会を設立した近藤さん。
同会では老人ホームでの運動会開催や、一緒に買い物に行くなど、利用者が楽しめる活動を続けてきました。
設立から45年たち同会の会長職を退いた今も、今治地区保護司会第一分区長や今治市社会福祉協議会評議員など積極的にボランティア活動を続け、幅広い年代から慕われています。なかでも、35年前から続けている保護司の活動では、今までに犯罪や非行を犯した多く人の面接を自宅で行い、釈放後の受け入れ態勢を整えるなど、更生の手助けをしてきました。その長年の功績が認められ、2013年には瑞宝双光章(ずいほうそうこうしょう)も受章されました。
地元での活動のみならず、困っている人をほっておけない性格の近藤さんにとって、ボランティアは生きがい。
東日本大震災や熊本地震の被災地へもボランティアとしてバスで複数回足を運んでいます。また16年前からは、ラヂオバリバリのパーソナリティとしての顔も持ち、2時間の生放送番組を担当しています。
「1日24時間をどう使うか、それによって人生が変わってくる。ありのまま普段の生活の中で自分ができることをする。これからも健康に留意しながら、できる限りボランティアをしていきたい。死ぬまで一生勉強」と笑顔で話します。