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今治

文化

2018.05.12

あのひとこの顔 今治サイクリング協会前会長 森 恒雄さん(80)

738号4ページ

「仲間と共に汗をかく」

自転車観光に尽力

 

 自転車を盛り上げようと、今治サイクリング協会の会長として尽力してきた森さん。35歳で会長になり今年4月までの45年間という長きにわたり、第一線で活躍しました。

 昨年11月には、県の伸展に顕著な功労を表彰する、愛媛県功労賞を受賞。今治市出身者としては9年ぶりとなる快挙でした。

 森さんは瀬戸内しまなみ海道を代表する、自転車の観光の礎を築いたほか、1963年から今治市議会議員として、1040年間活動したことが高く評価されました。

 「今では自転車のイベントは大人気で、県内外から多くの参加者が集まるが、昔は大変だった」と森さん。

 瀬戸内しまなみ海道サイクリング大会もその1つ。しまなみ海道が開通した年から行った同大会も、参加者が集まらず苦戦の連続でした。

 そこで市内の小・中学校に訪問。生徒に参加してもらえるよう、森さん自ら頭を下げてまわりました。小・中学生は無料で招待し、しまなみや自転車競技の良さを体感してもらい、地道な努力で普及につなげました。

 また仲間と一緒に汗をかくことがモットーの森さん。会長自らがイベントやレースに参加する協会は全国的にも少ないなか、78歳まで出場者として参加し走り続けました。

 時にはレース中に転倒し、救急車で運ばれたこともありましたが、不安やつらさよりワクワクがいつも上回っていました。「仲間とゴールできる達成感が楽しかった。サイクリングを通し、人生の仲間に巡り会えたことに感謝です」と話しています。 


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