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今治

文化

2018.07.07

蟹工船の先駆者 八木亀三郎旧邸が資料館に

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情深い実業家の生き様展示

 愛媛県が誇る偉大な実業家、八木亀三郎氏が建てた近代和風建築八木商店の本社兼邸宅が「八木商店本店資料館」(波止浜2)として開館し、話題となっています。

 総敷地面積1276坪の広大な同資料館には、回遊式の庭園があるほか、藤高グループの藤高豊文社長が東京の古書店で入手した、八木氏の関連資料や、郷土の画家の作品なども一部公開されています。

 八木氏は1863年、波止浜の商家に生まれ、1891年からは朝鮮貿易を開始し、翌年にはロシアにも交易を広げ、ロシアでの鮭とますの漁業と、波止浜産の塩を使用した塩蔵鮭の輸入で財を成しました。

 愛媛県一の高額納税者にもなり、波止浜村長や愛媛県会議員、今治瓦斯(ガス)株式会社(現・四国ガス株式会社)の初代社長なども務めました。

 1924年春からは、母船式蟹漁業を始め、漁期の4月から9月は蟹缶詰工船、10月から4月は貸物船として使い、缶詰はイギリスなどにも輸出されました。

 同資料館でガイドを担当している大成経凡さんは「今治が生んだ八木さんの業績を知ってほしい。建物も100年前の贅を尽くした造りで見所満載」と話しています。見学は1回10人までの予約制。入館料は一人1000円。開館は10時〜1630分(入館最終受付16時)

【問】415101

 


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