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新居浜

生活

2018.08.04

土砂で消えた日常 一刻も早い復旧を願う

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7月上旬に西日本を襲った豪雨で、愛媛県内は想像を越えた被害を受けた。報道は南予地方を多く取り上げているが、東予地区、特に今治市の被害は深刻。道路は寸断、土砂で家は流され、平穏だった日常は一変した。マイタウンでは、スタッフ伊藤がボランティアに参加。土砂でかき消された、被災地の現実をレポートする。


道路は寸断、家は崩壊

7月16日(月)、休みを利用してボランティアに参加した。

 愛らんど今治(南宝来町1)へ朝9時迄に集合し、その後、出発式を行った。熱中症に対する注意事項などを聞いた後、新居浜や松山、遠くは東京や千葉からの学生さんらも参加した総勢約100人がグループに分かれ、マイクロバスに乗り込み現地へ。私は伯方島のお宅の担当だった。

 被災地の現状は残酷だった。土砂によって家が半分以上埋まっているなど今回の被害の大きさを実感した。思い出の詰まった家々が、土砂の乾いた塊に、かき消された。

 現地には10時過ぎに到着。二手に分かれて土砂を取り除く作業に入った。

 家の裏手の細い水路は、土砂や石でつまった状態。次に雨が降った時に甚大な被害が予想されるため、重機も入らない場所の土砂は全て手作業。

 作業を始めて数分で、汗で全身ぐっしょり。土埃が目や口に入ってくる。酷暑の上、水を含んだ土砂は物凄く重く、乾いた土砂はスコップで叩いても簡単に割れず、まるで石を叩いているようだった。

 共にボランティアに参加した今治市高橋、温愛萍さんは「東日本大震災の時もボランティアに行き、支援の大切さを学んだ。少しでも助けになれば」と話す。

 16時前には全ての作業が終了。住民の方から「今日は暑い中来て頂きありがとうございました」の感謝の言葉に、私も胸が熱くなった。一刻も早く、元の生活に戻ってほしいと祈った。


豪雨被害記者レポート

メディアの報道が少ない地域は、まだまだ助けを必要としている方が沢山いる。連休が終わり、ボランティアの数も激減したというニュースも聞く。現地に入り体感しなければ現実は分からない。

 今回土砂崩れが起こった所は防災マップで危険だとあげられていた場所とピッタリ一致していた。土砂崩れの前には土の匂いがしたようなので、災害の危険を感じ、早めの行動をとることが大切だと思った。

(記者・伊藤)

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