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「楽器に触れる機会を」

　今治で初めてとなるジュニアオーケストラが９月に誕生し、それに先駆け、８月25日に無料コンサート&バイオリン体験が今治公民館(北宝来町３)で開催され、児童ら約80人が弦楽器の音色を楽しみました。

　オーケストラの指導をする野尻千夏さん（25）は幼少期、地元のジュニアオーケストラで初めてバイオリンに触れ、演奏することの楽しさを知り音楽の道へ。

　小学生時代からジュニアオーケストラに所属し、日本大学芸術学部音楽学科を卒業後は、東京でジュニアオーケストラの指導や、日本各地でキッズコンサートに出演するなど演奏活動を行ってきましたが、結婚を機に今治へ。今治にはジュニアオーケストラが無いと耳にしていた野尻さんは、立ち上げることを決意しました。

　大きなホールを満員にしてコンサートをすることが夢の野尻さんは「子どもたちが楽しく楽器に触れる機会を増やしたい。コミュニケーションをとりながらみんなで演奏する楽しさを味わってほしい」と話します。

　バイオリン体験に参加した中村花香さん（清水小３年・８）は「バイオリンは楽しかった。上手にできて良かった」と笑顔です。