…… TOPICS 詳細 ……


今治

生活

2018.10.06

愛変わらず60年 木村誠行さん(90)、郁子さん(82)

751号1ページ

ダイヤモンド婚迎える

 

 第47回金婚式・ダイヤモンド婚式が、今治総合福祉センター(南宝来町1)で先ごろ開催され、結婚60周年のダイヤモンド婚を迎えた木村誠行さん(90)が代表して、謝辞を述べました。

 木村さんが妻の郁子さん(82)と結婚したのは、東京タワーが完成した昭和33年でした。見合い結婚が多い中、恋愛結婚した二人。出会いはクリスマスパーティーでした。ダンスをした時、「優しい目が印象的だった」と少し恥ずかしそうに語る郁子さん。

 携帯電話もないためデートの別れ際は、次会う日を決めました。そして、その約束を必ず守りました。

 結婚式は「今はGHQの意向で廃止されているが、紀元節は国の記念日にいずれなるだろうから、結婚記念日にしよう」と誠行さんが提案。当時は平日だった2月11日(建国記念の日)に、誠行さんの地元、大三島へ小さな船で行き挙式し、二人の子どもに恵まれました。試練もありました。誠行さんが生死をさまよう大病を患った時も、二人で乗り越え、60年間一度もけんかがない木村夫婦。

 秘訣はお互いを信じ、喜びも悲しみも分け合い、助け合い、我慢すること。「地域の人のために、恩返しがしたい」と話す誠行さん。郁子さんは「主人は人の悪口を言うのも聞くのも嫌い。優しく、人の世話をよくする人。私は主人より1日だけ長生きしたい」と優しい笑顔を浮かべます。

 


ページトップへ