今治
教育
2021.02.27
乃万が全国初出場へ 小学生ミニバスケ
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連敗バネ 創部26年で快挙 「試合で勝ちたかった」
小学生の「全国兼四国ミニバスケットボール大会」の予選が先ごろ開催され、乃万ミニバスケットボールクラブ(真部信男監督)が優勝し、創部26年以来初めて全国の切符を手にしました。昨年、試合で負け続けた同クラブは、悔しさをバネに見事に花開きました。
特に厳しい試練があったのは2年前でした。当時の主要メンバーは6年生1人、5年生は8人。練習試合や公式戦に出るも、相手チームはほぼ6年生。いつも負けていました。それでも腐ることなく、コツコツと練習を重ねました。
真部信男監督(70)や馬越啓之コーチ(50)の話も素直に聞き入れました。「皆が感謝や相手を想う気持ち、人として強くなった。人間的に成長すればバスケは勝手にうまくなる」と馬越コーチ。
一人も辞めることなく、8人が最上級生となった昨年の春。馬越コーチは全員を集め「全国大会を目指そう」と伝えました。揃いのウエアをつくり、気持ちも一つに。練習試合も県内の上位チームと対戦し実践を積みました。
ぼろ負けしたチームに、負けは負けでも僅差。自信もつけ挑んだのが同大会でした。「負け続けたことで一人ひとりの意識が変わった。試合で勝ちたかった」と田中翔誠くん(清水小6・12)。またキャプテンの西部颯人くん(乃万小6・12)は「コロナで全国大会は3試合のみですが、全勝目指しがんばりたい」とチームを引っ張ります。
全国大会は3月28日、東京都で開催されます。