今治
教育
2021.12.11
伯方分校 馬越さん俳句大賞
842号1ページ

伊藤園お~いお茶 新俳句大賞 高校生の部
奥ゆかしい詩が高評価
「君の青を枯野に転写してくれないか」
「散歩中に思いついた」
㈱伊藤園(東京都)が募集した「第32回伊藤園お~いお茶新俳句大賞」がこのほど決まり、伯方分校・俳句部副部長3年の馬越大知さん(18)が見事、過去最多の2、057、963句の応募の中から高校生の部大賞に選ばれました。
馬越さんの受賞作は、「君の青を枯野に転写してくれないか」。恋愛の句で「枯野」は寂しさ、「君」とは恋している人、「青」とは青春。好きな人の青春を自分の寂しい枯野に映してほしいという気持ちを込めました。
「近所を散歩中、冬枯れの野原を見て、自分の気持ちと重ね合う感覚があり句を思いついた」と馬越さん。つつまし気でボキャブラリー豊かな点を評価されました。
馬越さんと俳句の出会いは、姉が同校の俳句部に入部したことでした。毎年、俳句甲子園に出場する強豪校で、楽しそうな姉の姿に憧れ自身も入部。
5・7・5の17音に思いや日常の風景を、季語に合わせ詠む奥深さに夢中になりました。夏に行われた俳句甲子園で、個人賞優秀賞にも選ばれた馬越さん。
「信じられなかった。家族や仲間も喜んでくれ嬉しい。将来は俳句の魅力を、地域の人たちに伝える活動がしたい」と話しています。 受賞した句は12月から販売する「お~いお茶」のパッケージに掲載予定です。