今治
生活
2022.05.28
綿ぼこりを着火剤に
853号1ページ

西染工、環境に配慮「今治のホコリ」が話題
西染工㈱(南大門町4)は、タオル製造の乾燥過程で大量に発生しゴミとなっていた綿ぼこりを、逆転の発想で着火剤「今治のホコリ」として今年の2月に商品化。キャンプ愛好家から「よく燃えて便利」と話題になっています。
同社は常日頃から工場内のエネルギーを削減し、環境に配慮した取り組みを考えていましたが、工場内の改善には限界があり、思ったように成果を上げることができませんでした。
「何とかできないか」と模索していた商品発案者の福岡友也さん(53)。そんな中、毎日120ℓのゴミ袋いっぱいに2袋分出る綿ぼこりを見ていた時でした。
「私自身キャンプが趣味なので、乾燥し火がつきやすい綿ぼこりの強みを活かし、火おこしとして使用できるのでは」と閃きました。一般的に着火材として使われる麻ひもより簡単に着火したため、綿埃を「今治のホコリ」として商品化。この取り組みと、カラフルでおしゃれなデザインは全国で話題を呼んでいます。
福岡さんは「今後も環境に配慮し商品開発をしたい」と話しています。
市内ではアウトドアショップ「エルク」(北高下町1)と峠店にっし~☆(菊間町)で購入可能です。