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新居浜

生活

2023.05.20

高橋直也さん 27歳で産直市 銅夢キッチン 支配人 若者増やし街再生が夢

408号1ページ

「応援される店を目指す」

4年務めた金融機関を退職し、27歳の若さで産直市場「銅夢キッチン」(泉池町)の支配人になった人がいます。その人は広島県出身で新居浜在住の高橋直也さんです。「街の活性化とまず自分がビジネスを成功させ、若者が起業しやすい道をつくりたい」と未来を見据えます。

SNSで商品発信「何でも実践したい」

 高橋さんは4年務めた金融機関を退職し今年4月、産直市場「銅夢キッチン」の支配人に就任しました。銅夢キッチンは新居浜商店街連盟が母体となり2021年3月、コロナ禍の中オープンした新居浜最大級の農産物直売所。さらなる運営改善や売上向上のため手を上げ、経営を始めました。

 「街が元気になるため自分がビジネスを存続させ、シャッター街になるのを防ぎたい」と高橋さん。価格ではなく生産者の想いや価値を、確実に買い手に届けようと、陳列した農産物や商品には手書きの説明書きも加えました。対応できる限り来店者と話し、良さを直接伝える労も惜しみません。またSNSで商品の発信の仕方も研究。写真や文は、自分たちで考え、毎日1回以上投稿しています。

 目指すのは、来店者参加型で応援される店。お客様の声から「玉ねぎの詰め放題をしてほしい」とあれば、すぐに計画。ほかにも、大学時代焼き鳥屋でアルバイトした経験から、期間限定で国産鶏を使った焼き鳥の販売を企画。5日間で1400本が完売しました。

 失敗を恐れず前向きに挑戦している高橋さんの姿に、大学時代の後輩の角秀正さん(25)も入社。店長として働くほか、近々もう一人20代の若者も入社予定です。「思考を停止せず、意見を否定せず何でも実践していきたい。人とのつながりを大切に、様々な年齢の方と一緒に街を盛り上げたい」と話しています。

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