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新居浜

生活

2023.10.07

地ビールで街を元気に 愛媛果汁食品(株)

417号2ページ

新居浜市で初生産

廃棄するユズの皮を活用



 クラフトビールで、新居浜を盛り上げようと奮闘している三代目経営者がいます。その人は愛媛果汁食品株式会社(喜光地町1)の古川勝浩さん(38)です。市内でのクラフトビールの生産は初めてで、話題となっています。

 古川さんは開発部の岡本優一さん(36)らと、今年6月からビールづくりを開始しました。きっかけは、コロナでした。柑橘類の加工を行い創業60年以上の同社、コロナ禍で事業を見直すことに。製造過程で廃棄する果実の皮を有効活用できないか、着目したのがクラフトビールでした。

 岡本さんが県外のメーカーで醸造技術を学び、完成させた「ヒメビールセゾン」はユズの皮を使った、爽やかでフルーティーな味わいで、すでに人気です。ビールのラベルには、創業当時に使っていたロゴ「ヒメ」を使用。「60年の想いを背負って仕事をしなければ」と古川さん。新居浜高専を卒業した後、商社に入社し流通の基礎を学び家業を継ぐため帰郷。製造・運送全ての仕事に携わっています。「小さい頃から社長になると決めていた。新居浜の街全体を盛り上げていきたい」と話しています。同社で販売中。【問】☎︎416297

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