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最速151km/hが武器の左腕

15失点屈辱乗り越え

プロ野球ドラフト会議が先ごろ東京都で行われ、新居浜市出身で大阪商業大学４年の高太一選手（22）が広島東洋カープから２位指名を受け、大学でも地元でも歓喜に沸いています。転機は２年前、１試合15失点の屈辱を味わい奮起。苦境を乗り越えた高選手はさらなる飛躍を誓います。

　広島からドラフト２位指名を受けた高選手。最速１５１キロのストレートを軸に多彩な球種が武器の左ピッチャーです。大学時代の通算成績は12勝０敗と負け知らずです。

　指名を受け「ほっとしました。けど、プロ野球選手になれないと思った時もあった」と振り返ります。転機は大学２年のオープン戦。近畿大学相手に野球人生、最低の１試合15失点をたたき、投げ方も分からなくなるまで迷いました。

　それでも野球を辞めたいとは思わず、前向きにできること全て行動に移した高選手。まず身体の基礎づくりから始め、体重を10キロ増やしました。すると球速が一気に上がり１３０キロ前後から１５０キロまで投げられるように。要のストレートが安定し始めると、変化球の精度を上げるための練習を開始。スライダー、カーブができたらフォークと球種を確実に増やすと、配球も選択の幅が広がり、大学の公式戦では負けなしの偉業を達成しました。

　「腹をくくり野球に打ち込み心も鍛えられた。今後は多くの人に愛される選手になりたい。いつも心温まる応援に感謝です」と次のステージに向け、さらなる歩を進めます。