…… TOPICS 詳細 ……


今治

イベント

2024.12.14

玉澄さんの大楠を伝承

914号1ページ

根元に巻込む墓石を再建
今治の歴史 後世に残す


 今治市別名地区の有志は先ごろ、青山石工房(高市)の協力を得て、大楠「玉澄さん」の根元に巻き込まれ、見えなくなっていると言われる越智郡の大領越智玉澄の墓石を再建しました。玉澄公の功績を後世に残したいとの思いで建立した墓石は、今治の歴史を知るための新たな象徴となっています。


 大楠は、大坪公園付近(別名)にそびえ立ち、地域の人たちに愛される「玉澄さん」。樹齢数百年の市内随一の巨樹で、県の天然記念物に指定。樹高は約22メートル、根回り13・6メートルに達する堂々たる姿で、訪れる人々に地域の歴史と自然の魅力を感じさせる名所となっています。
 また、西暦700年頃、越智郡(現今治地域)の大領として活躍した古代豪族「越智玉澄(おちのたまずみ)」の墓標として植えられたとされており、その根元には、玉澄の墓石を巻き込んでいると伝えられています。玉澄は、戦乱を平定し、大山祇神社(大三島)を建立するなど、地域の発展に尽力した人物。楠の近くには、大正2年に建立された「玉澄公碑」があり、彼の偉業を今に伝えています。
 墓石を寄贈した同社の小田治彦社長(53)は「現今治があるのは、玉澄さんのおかげ。この機会に多くの人に玉澄さんのことを知ってもらえたら嬉しい」と話しています。

ページトップへ