…… TOPICS 詳細 ……


今治

ショップ

2025.04.12

呉服すがたや100年の感謝

922号1ページ

 呉服すがたや(風早町)が創業100周年を迎えました。多くの縁を大切に紡いで1世紀。四代目、田中良明さん(36)は、呉服屋の枠にとらわれず、地域や困っている人に寄り添う存在を目指しています。


人に寄り添い縁つなぐ


大正14年、大三島のみかん農家だった初代田中一仁さんが、今治で修業を積み、米屋町に「きもの処田中」を開業。戦後の昭和20年に風早町へ移転しました。
 昭和53年、二代目田中敏夫さんが「お客様の着物姿を美しく」との思いを込め「呉服すがたや」に改名。三代目田中雅仁さん(69)は和雑貨やひな人形などを扱う「ぎゃらりぃ風早」を開業し、新装開店。3年前、四代目の良明さんがバトンを継ぎました。
 時代とともに変化してきた同店ですが「お得意様繁盛、感謝の心」は100年変わらぬ家訓。人に喜ばれることを第一に、感謝を忘れずに歩んできました。
 今治青年会議所に所属し、今治焼豚玉子飯世界普及委員会代表も務める良明さん。最近は山火事の消火にあたる消防隊員へ、焼豚玉子飯やせんざんきを届ける後方支援も行いました。
 「代々のご縁をつなぐことが使命。これからも人に寄り添い、人生の節目に関わっていける店でありたい」と笑顔で話します。

ページトップへ