新居浜
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2025.04.19
坂井子供太鼓台 45年前の製作絵巻発見
454号1ページ

自治会員ら手作りの秘話
約45年前、駅前自治会メンバーが手作りで完成した坂井子供太鼓台の創作秘話などが書かれた絵巻ものが偶然、太鼓台の片づけ中に発見され、自治会メンバーは驚きと歓喜に満ちています。
写真やデッサンも
毎年5月のゴールデンウィークに市内を練り歩く坂井子供太鼓台。太鼓台の保管場所で先ごろ片付け中、メンバーが偶然に複数の絵巻ものを発見しました。
絵巻ものを開くと、約45年前に太鼓台を新調した時の話が細かく明記。新調か廃止かの議論の末、太鼓台を手作りすることに。自治会メンバー、婦人会、愛護班など全員が一致団結し、約2年かけ全てプロの力を借りず仕上げた過程が、写真や文章で鮮明に残されています。
飾り幕の下書きやデッサン、刺しゅう、パーツごとの組み立ての様子も細かく丁寧に記されており、後世まで残す貴重な資料です。「この地区は、子供太鼓台にひとしお思い入れがある」と話すのは自治会の三浦謙一さん(46)。坂井子供太鼓台など4台が所属する金栄地区には、子供太鼓台はあっても大人太鼓台がありませんでした。寂しい思いもある中、皆で子供太鼓台を大事にしてきたのです。そんな中12年前、地区に遂に大人の「金栄太鼓台」が誕生。念願でもあった、子どもから大人までの一つの線がやっと繋がった瞬間でした。
「当時、太鼓台の制作に携わった方々の思いを引き継ぎ、今年も子どもたちのために盛り上げたい」と太鼓部長の寺田尚人さん(46)。