新居浜
イベント
2025.05.03
プラネタリウム 半世紀 星空灯す 市民文化センター
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全国5番目に古く話題
手動で操作、料金中学生以下10円
新居浜市市民文化センター別館3階(繁本町8)にあるプラネタリウムは1974年の設置以来、解説員が星の投影を手動で操作しており、全国でも5番目に古くマニアの間でも珍しいと話題です。現在、6月中旬から期間限定のオープンに向け準備真っ只中です。
同センターにあるプラネタリウムは、ミノルタ製の機種で全国に14台しかなく、5番目に古いという代物。壊れず動いていること自体が珍しく、また料金も中学生以下10円、大人60円と破格の金額で、県内外から多くのファンが集まっています。
哀愁漂うプラネタリウムを案内するのは、解説歴15年のベテラン、南向貴美男さん(81)。設置した1974年当時の新居浜市の街並みの写真と、昭和レトロなナレーションに合わせ南向さんが全て手動で夏の星空を投影しています。
星の明るさはもちろん、夏の星座、イナズマ、オーロラなど様々な操作盤のダイヤルやレバーを細かく操作。オープンするのは毎年6月から8月の約3カ月間のため、翌年になれば忘れてしまうこともあり、毎年5月半ばから半月ほど操作の練習も行います。1回の投影時間は約45分で、その間立ちっぱなしで操作するため体力も必要。「大変やけど喜ぶ顔が何より嬉しい。できる限り、続けていきたい」と南向さん。
現在、6月17日からのオープンに向け準備段階。今年から所長の中川雅彦さん(61)も解説員に加わり、半世紀変わらぬ星空を輝かせるため、目下特訓中です。