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今治

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2025.06.29

漫画家エミさん 夢追い今治で再出発

927号1ページ

新たな街が作品の源泉
2年のスランプ移住で払拭


 漫画家を目指すも、賞の壁と編集者との摩擦により自信を失うも、広島から今治に移住し漫画を描き続けている女性がいます。その人は、エミさんです。


 幼いころから絵を描くのが大好きだったエミさん。小学生のときに周囲から絵を褒められ「漫画家になりたい」と志すようになります。
 高校では、集中力を養うために弓道部に所属。着実に夢への力を蓄えていきました。
 卒業後は、周りの反対を押し切り、漫画やイラストを学べる専門学校へ進学。出版社への持ち込みやコンテストでの入賞を重ねました。
 しかし、何度応募しても結果は入選止まり。さらに、出版社の編集担当者との意見が噛み合わず苦悩の日々が続きました。「本当に私に才能はあるのだろうか、この道を進み続けても良いのか」。 自信は喪失してしまい、約2年間、漫画と距離を置いてしまいました。
 転機が訪れたのは、昨年の夏。母親が今治市でエステサロン「pono-pono」(北日吉1)を開業しました。「環境を変えれば、また何かが見えてくるかもしれない」と背中を押され、今治への移住を決意。お店の看板には、エミさんがデザインしたロゴが大きく設置され「自分の絵が街の一部になった」と実感し、夢への熱意が再び灯りました。
 現在は、雑誌への作品持ち込みやコンテストへの応募を継続。「今治の風景や空気を感じながら、物語をつくりたい」と話しています。

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