新居浜
文化
2025.08.02
生死さまよい歌が光 高須賀さん胸切開の大手術
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ライブ活動で新たな縁繋ぐ
昨年夏の音楽イベント中に心筋梗塞で倒れ、一時心肺停止になるも九死に一生を得たことで、人生観が変わり好きな音楽を楽しんでいる人がいます。
その人は、新居浜在住で休職中の高須賀史郎さん(51)です。高須賀さんは昨年の夏に行われた音楽イベントに参加するも、途中で具合が悪くなり意識を失いました。脱水症と心筋梗塞を起こし一時は心肺停止に。
電気ショックを与えるAEDで、すぐに処置を受けたことで意識は回復したもの、危険な状態のため、ドクターヘリで緊急搬送。香川大学医学部付属病院の集中治療室に運ばれました。
1週間後、胸から下約30㎝切開する大手術。2日後、目が覚めたら全身が管だらけでした。
「三途の川はみなかったけど、人生が一度終わった」と高須賀さん。明日、何が起こるか分からないなら、好きな音楽を楽しもうと仕事を休職。
娘の泉季さん(15)も音楽活動をしていたため、その縁でライブハウス「ハコ」(西条市)で歌うように。元々、大学時代は男性合唱部に所属していた高須賀さん。迫力ある声量と笑いの演出で、すぐに人気に火がつきました。
さらに知り合った音楽仲間と、有名プロレスラーのマスクを被りながら歌う「しろー&てーにぃ」で、今年からは本格的にライブ活動を開始。8月9日にイオンモール新居浜(前田町8)で開催される何でも発表会にも出場します。
「人生は一度きり。行きたいところに行く、やりたいことを全力でする」と元気に笑います。