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新居浜

イベント

2025.12.18

難病、スポーツで打勝つ 四国中央市出身 松本さん

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今年8月世界大会モルックに出場

生きる喜び実感し、前向きに

SNSで活動を発信

 脊髄の難病と闘う中、フィンランド発祥のスポーツ「モルック」と出逢ったことで、生きる喜びを感じ今年8月、世界大会に出場した男性がいます。

 その人は、四国中央市出身で観音寺市在住、モルックチームSSK(四国中央市)に所属している松本康行さん(36)です。松本さんは今年6月、モルックの日本選手権に中四国代表に、また8月にポーランドで行われた世界大会にも出場しました。

 松本さんに脊髄の病気が分かったのは、中学2年生の時でした。脊髄の中に空洞ができる「脊髄空洞症」と判明も、経過観察でした。スポーツ万能で、小学生から大学まで野球一筋。社会人になっても仲間と野球を楽しんでいましたが、3年前、身体に異変が。

 手足や腰に痛みやしびれがあり、病院を受診すると空洞が4㎝に大きくなり、また脊髄周辺に腫瘍があることも判明。東京で2つの大手術を受け、リハビリを3ヶ月行いました。日常生活は問題ないものの、野球や歩き続けるのはダメと制限がかかりました。

 そんな時、松本さんに親友の大西賢土さんがモルックを教えてくれたのです。モルックは数字が書かれた木のピンを木の棒で倒し、先に50点になれば勝ち。

 「身体に不自由があるからこそ、やれることは全てする」と松本さん。チームをつくり、試合を通じ新たな仲間も増え、モルックが楽しく生きる糧に。今年には難病の「黄色じん帯骨化症」も分かり11月に再度、大手術を受けたばかり。

 試練は続きますが「自分の姿勢をSNSで発信し、役に立てたら」と2年後、愛媛で行われるアジア大会優勝を目標に前を向きます。

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