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今治

イベント

2026.09.12

瓦工場跡で「エビ」養殖 藤原さん菊間に新名物を

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滋賀から移住し町おこし


 菊間町で、新たな地域産業を育てようと「菊間のエビ」の養殖が進められています。取り組んでいるのは、滋賀県から移住した地域おこし協力隊員の藤原敏光さん(55)。地域にある資源を生かして新たな名物を生み出し、菊間町の活性化につなげようと挑戦しています。


 藤原さんが掲げるのは「六畳一間から、誰でもできるエビ養殖」。前職のメカニカルエンジニアとして培った技術や知識を生かし、スマートフォンと連動した、非常にコンパクトなエビの育成管理システムを構築。現在は、空き家を改修した住居の1階に水槽を設置し、バナメイエビを育てています。
 養殖の技術やノウハウを地域の人たちに伝え、特別な設備や経験がなくても生産に取り組める仕組みをつくり、「菊間のエビ」として地域全体で育てていくことを目指しています。  
 昨年、前職の知人をたずね、菊間町を訪れた藤原さん。瓦工場跡地や太陽石油㈱が供給する排熱温海水など、エビ養殖につながる地域資源に可能性を感じたことが、移住を決意するきっかけとなりました。移住後、養殖の取り組みを進める中で「さびれゆく菊間を何とかしたい」という思いが次第に強くなり、地域おこし協力隊として、地域を巻き込んだ新たな産業づくりに乗り出しました。


ブランド化にも着手
エビで広がる町おこし
飲食店・イベントで提供


 屋内で育てる「菊間のエビ」は、薬剤に頼らない飼育で臭みが少なく、刺身にもなり、焼いたり揚げたりすると殻まで丸ごと食べられるのが特徴です。市内の一部飲食店や菊間町のイベントなどで提供されています。
 現在は、地元企業も養殖事業に参入し、瓦工場跡地を活用した養殖もスタートするなど、取り組みは広がりを見せています。行政や地元企業などが連携する「菊間のエビ」ブランド推進協議会の立ち上げにも着手し、本格的なブランド化に向けた取り組みも開始。
 「菊間町がエビの町になり、たくさんの観光客が訪れることは、地域を変えるための一つの通過点だと考えています。菊間から新しい地域産業のモデルをつくりたい。そのためには、地域の人たちの協力が不可欠」と話す藤原さん。将来は「菊間のエビ」をはじめとする地域の名物を発信する道の駅の建設も構想したいと考えています。「菊間のエビ」は、菊間瓦に続く新たな地域の顔へ。菊間町の未来を切り開く挑戦が着々と進んでいます。

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