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今治

イベント

2018.08.11

廃部危機乗り越え全国へ 小学生「ドッジボール選手権大会」

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今治チャレンジキッズ県初V

「子ども、保護者皆で強くなった」

 

 フジカップ・第28回全日本ドッジボール選手権愛媛県大会が先ごろ開催され、男女混合の部で今治市の小学生クラブ「今治チャレンジキッズ」が、廃部の危機を乗り越え、悲願の初優勝を飾り歓喜に沸いています。

 同大会には県内から13チームが参加。同クラブは予選リーグ2位で通過し順調に勝ち進むも、準決勝からは熾烈な試合の連続でした。準決勝では予選リーグで一度負けた「あらたMAX」(松山市)、決勝では今まで一度も勝てなかった「さくらA」(松山市)と対戦。両試合ともフルセットまでもつれ込む接戦で勝利しました。

 「さくらAさんは雲の上の存在。何度対戦しても、私たちはぼろ負けだった」と監督の平井泉英さん(54)。

 15年前、創部した同クラブ。4年前には部員が3人になり廃部の危機に陥りました。翌年、人数は増えたものの、試合では勝てない日々が続きました。16チーム前後が集まる県大会で8位までに入賞し、四国大会に出場できるも、その壁を超えることができませんでした。状況を変えようと、県内外の強豪校と月に1〜2回、練習試合を実施。ボールを掴む、投げるといった守備の弱点が見つかり、普段の練習で強化してきました。

 そんなクラブをいつも支えているのは、クラブの卒業生や保護者たちです。週5回の練習には、毎回約20人以上が参加。卒業生たちは、試合形式の練習で時速100キロ近くのボールを投げ、手加減なく本気で戦い、保護者は「気持ちー!どんまい」と、子どもたちの様子を見守り、温かな声援を送ります。

 「皆、同じ気持ちで戦い、皆で勝ち取った勝利です。全国大会で今治のチームは、初戦突破してないのでまず一勝し、頂点を目指す」と平井監督。1年生から所属しているキャプテンの黒河千翔くん(吹揚小6年・12)は「何度か辞めたいと思ったけど、必ず強くなると信じた。全国でも皆で声を出していきたい」と話しています。

 全国大会は8月12日、群馬県で開催されます。

 


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