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今治

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2015.08.29

FC今治ニュース スペインから今治に移住

667号8ページ

高司 裕也さん一家 スペインから今治に移住

第二の故郷として生きる 

岡田氏「誠実で、知識の広さに感嘆」




社会人サッカークラブ「FC今治」のオーナー岡田武史氏から、クラブの強化を頼まれ、今年5月、スペインから今治へ揃って移り住んだ家族がいます。住み始めたのは、高司裕也さん(33)一家で、妻のタニアさん(32)と娘のリアちゃん(1)の3人です。現在は今治での生活にも、少しずつ慣れてきました。

 高司さんは、同クラブでオプティマイゼーション事業部の本部長として、クラブの育成世代とトップチームの両方の強化、通訳などを行っています。

 高司さんは元々、埼玉県の高校で体育教師をしていました。26歳の時、指導や資格の勉強をしようとスペインに渡り、ジュニアの監督や指導を行っていました。岡田氏と初めて出会ったのは、スペイン人のコーチが来日し、通訳として同行した時でした。岡田氏は高司さんの誠実な仕事ぶり、サッカーの見識の広さに惚れ込み、一緒に仕事をしようと誘いました。高司さんは今治に行くことを決め、家族より先に2月から住み始めました。

 そんな高司さんがタニアさんと知り合ったのは、7年前。知り合いの食事会で出会いました。自分の国や文化に誇りをもち、自分の意見を伝えるタニアさんの姿に惹かれ、愛を育み、3年前に結婚。一人娘のリアちゃんも生まれ、家族の絆はさらに強くなりました。昨年9月、同クラブでの仕事を依頼され、高司さんはタニアさんに相談しました。

 高司さんは悩みました。スペインから今治までは飛行機で乗り継ぎ、移動だけでも約1日かかります。さらに当時、生まれたばかりだったリアちゃんの育児を、言葉も通じない場所で大丈夫かどうか。しかし、そんな高司さんの不安は「スペイン以外での生活は、二人にとって新しい経験になるよ」とタニアさんの後押し で消えました。

 5月、高司さんは2人を今治によび、離ればなれの家族が、ひとつ屋根の下で暮らし始めました。4ヶ月経った今では、高司さんが昼間仕事をし、タニアさんは日本語教室。リアちゃんは今治幼稚園で一時保育に通っています。

 高司さん一家は今治を第二の故郷として、覚悟を決め強く生きています。岡田氏は「直感で彼だと思い、一緒にやらないかと誘いました」と高司さんを高く評価しています。

 


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