今治
文化
2019.01.26
吉野病院 吉野理事長が日医最高優功賞
761号1ページ

介護と福祉の発展に貢献
「命は皆、平等」
吉野病院(末広町1)の理事長、吉野俊昭医師(84)が昨年、介護・高齢者福祉の推進に長年、貢献したことが高く評価され、今治市では2人目となる日本医師会最高優功賞を受賞しました。
吉野理事長は京都大学医学部を卒業後、抗がん剤の研究のため渡米。その後帰郷し37歳で院長に。平成2年からは、市内でもいち早く介護老人保健施設を開設。
今治市からの委託を受け在宅介護支援センターなどの事業所も開設し、地域の保健・医療・福祉の連携と充実を図ってきました。また平成5年からは全国老人保健施設協会の代議員も務め、10年間は議長を歴任しました。
「介護のシステムが当時は何もなく、困っている人を助けたかった」と話す吉野理事長。地域の医療に携わるうちに、地元に残った人たちが家族の世話を全て押し付けられている現状に何度も直面。少子高齢化になる未来を見据え、今後の課題などを真剣に考えなければと、介護事業の発展に尽力しました。
「私の信念は命は平等。それは介護であれ、医療であれ同じ。皆が平等にサービスを受けられる社会にしていけたら」と朗らかな笑顔で話しています。