今治
教育
2019.12.14
今治東初出場 全国高校サッカー選手権大会
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攻撃的な守備で県制す
1月2日東京で初戦
決勝はライバルの新田
一瞬のスキをつき1対0で勝利
第98回全国高校サッカー選手権愛媛大会がこのほど開催され、今治東中等教育学校サッカー部が見事優勝し、今治勢として初めて同大会の全国への切符を手にしました。
ここ3年、同校は県選手権や県インターハイ予選の決勝戦で、敗れることが多く「永遠の優勝候補」と言われ、悔しい経験を何度もしてきました。周りからの期待を背負い挑んだ同大会では、優勝候補と注目されていたチームにも勝利し、決勝に進出しました。
決勝の相手は新田高校でした。今まで何度も決勝で戦ってきたライバルで、今年のインターハイ県予選の決勝では敗戦している相手。「絶対諦めず、全ての力を出し切る」とチーム一丸となって果敢に攻め、一瞬のスキをつき得点。1対0で優勝しました。
同部の4年生から6年生までの部員は70人以上。選手らは仲間としても、レギュラーを狙うライバルとしても、朝夕お互いを高め合ってきました。部をまとめるキャプテンの大谷一真さん(6年・18)はトレセン選抜選手として、韓国遠征にも行った実力の持ち主。
「たくさんの人が応援やバックアップをしてくれてここまできた。優勝はしたが、動きがかたいところもあった」とすでに全国大会に向け頭を切り替えています。「自分に足りないものを自主練習で補いたい。全国では今治東をアピールし、将来はFC今治で、地元で夢を与えられるような選手になりたい」と爽やかな笑顔です。
一方、就任し8年目で念願の目標を叶えた谷謙吾監督(52)は「今までの負けた経験も積み重ねてきた。試合でやるべきことを選手らはわかっていた。ここまで長かった。ようやく全国だが、スキがあるといけない。全員が攻撃的な守備をすれば戦える」と話しています。
選手らは全国大会初戦、来年1月2日に山形中央高校と対戦します。