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今治

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2020.01.11

「挑戦し、夢与える存在に」おやじボクサー 荒木さん

793号3ページ

あばら骨折するも初防衛



大阪でプロボクサーとして活躍後、現在今治市にジムを開き、後輩の育成に情熱をかけ取り組んでいる人がいます。その人は、荒木ボクシングジム(今治市)の代表、荒木康さん(42)です。

荒木さんがボクシングを始めたのは、18歳の時でした。当時、スター選手だった辰吉丈一郎さんに憧れ、辰吉さんと同じジムへ。プロボクサーになり活躍していましたが、腕の怪我などもあり道半ばで引退。その後、帰郷し介護士になり、一人娘の菜都さんを育てていました。

しかし好きだったボクシングが忘れられず10年前、自宅を改装しジムをオープン。1日500円(グローブがない人は600円)、時間無制限で丁寧にボクシングを教えています。今では多い時は1月で80人ほど訪れる人気のジムに。

そんな荒木さんには、チャンピオンベルトを獲るという1つの夢がありました。そこで昨年3月、格闘技経験者が出場する「ビーアップボクシング神戸大会」のフェザー級王座決定戦に出場。念願の王座に。11月には初防衛に成功。対戦相手は、18歳以下の日本チャンピオンでした。強敵の上に、不運もありました。大会の10日前、あばら骨を骨折。それでも夢だったベルトを判定勝ちで死守した荒木さん。

「ボクシングには反対だった娘が、一番喜んでくれた。それが何より嬉しかった。今後はチャンピオンを育てたい」と話しています。


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