今治
生活
2020.03.14
榎橋3年ぶりに開通 架け替え工事 耐震性強化
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3月20日13時から通行可能
今治市は立花地区の蒼社川にかかる、榎橋の架け替え工事を進めており、20日13時から3年ぶりに開通します。
近隣住民らは「生活に欠かせない橋だったので助かる」と開通を待ちわびています。
昭和26年に建設された榎橋は、老朽化による損傷が著しく、大規模な補修が必要と診断されました。しかし補修だけでは、今後予想される大規模地震に対応することができないため、今治市は架け替え工事を選択。
架け替えられた榎橋は、今後100年にわたり通行できるよう、耐震性を兼ね備えています。川底にある構造物を支えられる地盤「支持層」まで、15mから20mの円柱状の杭を打ち基礎を安定させています。橋桁と橋脚の間にはゴム素材の「支承」を設置し、揺れや変形を吸収し、力を橋の下部に伝達できる構造になっています。
また工事前は車道橋と歩道橋が別々でしたが、完成した橋は歩行者と自動車が分離されるなど、安全性も上がっています。
工事期間は3年を要しました。梅雨や台風などが多い5月から10月の時期は、河川内での工事はできず、また雨の少ない時期でも川の水が流れる所を確保しながらの工事でした。その上、蒼社川は水の多い川のため、綿密に工事計画を作成。予定より約1ヶ月早い3月に完成させました。
道路課の永田秀樹さん(55)は「工事中は多くの皆様にご不便をおかけしました。ご協力ありがとうございました」と話しています。
現在、自転車および歩行者専用で使用している仮橋は、20日13時からは通行止めになります。