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今治

生活

2021.02.13

NPO法人 チャレンド 虐待などの防波堤に

822号1ページ

今治初 福祉相談室を開設



特定非営利活動法人チャレンド(木村福生理事長)はこのほど、児童やその家族の問題を多角的にサポートしようと、今治で初となる福祉相談室(桜井4)を開設。室長には東予子ども・女性支援センター(新居浜市)の前所長だった、山内幸春さん(61)が着任しました。

同団体は家庭内の虐待や子育てなど、悩みを抱える親子を何とかしたいと立ち上げました。福祉相談室は、児童相談所や行政機関とスムーズに連携し、社会的に児童が自立できるまで継続的な支援を行います。また今治市は児童相談所の管轄が愛媛県福祉総合支援センター(松山市)のため、松山までの通所や相談などの不便さも解消できます。

室長の山内さんは、県の児童福祉相談の第一人者。20年以上、家庭、貧困、暴力、学校など、児童一人ひとりが抱える多くの悩みに寄り添ってきました。

支援がうまくいかなかったこともあり、その難しさは人一倍実感している山内さん。「虐待があっても、親子を離すことだけが支援ではない。まわりも伴走し、持ちこたえる力を引き上げなければ」と話しています。

児童自立生活援助事業も運営する同団体グループ。青少年の就労・進学など自立のための支援も行っており、その最初の窓口が必要と今回、開設しました。その場所は桜井漆器発祥とも言われる「喜多屋」の跡。「歴史ある場所で、令和の時代に児童、家庭の相談支援の場としてスタートできありがたい。今後は他の施設とも連携していき、母港となりたい」と木村さん(55)。

相談は365日対応。ボランティアも募集中です。

【問】☎352764(チャレンド)


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