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新居浜

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2021.04.17

家族の思い出を撮影 きよみスタジオ60周年

358号2ページ

「写真で人々を笑顔にしたい」
 結婚式や成人式など創業以来3万組を超える人を撮影してきた「きよみスタジオ」(リーガロイヤルホテル新居浜2F)が、先ごろ60周年を迎えました。
 同店は戦前の昭和5年に祖父の越智貞男さんが昭和通りにアイビ写真館を開業し、当時写真は高額で珍しく写真館は連日賑わっていました。
 フィルムの現像方法やプリントなど、作業工程は現在の数倍多く、記念撮影などは仕上がりまで1ヶ月ほどの納期でした。また光のない暗室での作業が大半で、年末年始などは2日にわたり暗室に籠ることもありました。
 終戦後、新居浜に戻った貞男さんは、また写真で人々を笑顔にしたい熱い想いから、住まいを改築し「清美写真館」を立ち上げ、父の忠利さんへ跡を託しました。
 3代目の久雄さん(61)は、幸せいっぱいの写真に包まれた環境で育ち、小学校5年生の時には撮影や現像なども行う腕前に。
 30歳の時にリーガロイヤルホテル新居浜の開業と同時に、ホテル内に「きよみスタジオ」をオープンしました。 
 「平成5年の上皇陛下の新居浜御巡幸の際は、カメラを持つ手が震えた感覚を今も鮮明に覚えている」と久雄さん。「家族の今や歴史を記録に残すお手伝いをし続け、喜んでいただきたい」と話しています。

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