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今治

生活

2021.05.29

納札でコロナ退散 空音寺出版部

829号1ページ

お遍路さん激減の霊場を応援



森松さん製造し無料配布

コロナ禍でお遍路さんも激減する中、少しでもお遍路さんや四国八十八ヶ所霊場に携わる人たちを応援しようと、空音寺(中寺)の住職、森松真弘さん(38)は特製の納札を自社工場で製作。希望する飲食店などに無料配布し、話題となっています。



新型コロナウイルスの影響で、お遍路さんは昨年から急激に減り、宿や飲食店なども大きな打撃を受けています。そんな現状を知った空音寺の森松さん。同寺は出版部があり、昭和35年からずっと霊場の巡拝用品などを自社工場で製造販売していました。

「ずっとお世話になってきたお寺やお店に何か恩返しをしたかった」と森松さん。対象は飲食業、宿、タクシーなどの交通業など。お遍路さんに接待で使いたい方に、今年4月から無料で配布しています。1冊30枚つづりになっており現在、霊場にお接待所一覧表を設置してお接待を受けられる店などを紹介しています。

コロナ禍で、お遍路さんに心ない言葉をかける人もいることも知った森松さん。納札には「ようこそ今治へ道中お気をつけて」と記載。「お接待の心や文化が薄れていかないこと、そしてまたコロナが終息した後も今治に来たいと思ってもらえたら」と話しています。

納札は市内の店か会社で、同寺に事前連絡の上、取りに来て、お接待での使用が条件。

【問】☎225952

(空音寺出版部)


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