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今治

教育

2021.09.25

伯方分校 魅力化プロジェクト始動!

837号1ページ

生徒一人ひとりが輝く学び舎に

地域・学校・今治市で支援策



伯方島にある今治西高等学校伯方分校が、全国に向けて生徒を募集しています。地元では島民による伯方分校存続支援対策協議会が立ち上がり、分校では地域未来チャレンジ塾伯方校が開校。今治市では新たに島しょ部高校魅力創造支援事業を実施するなど、地域・学校・今治市が一体となり、分校の活性化に取り組んでいます。


「島で唯一の高校を元気にしたい」、年々生徒数が減少する伯方分校をみて立ち上がった、伯方分校存続支援対策協議会(阿部克也代表)。

同会は今年の5月に発足。着目したのは島外からの生徒の呼び込みです。来年度から通学・下宿する生徒には定期代や家賃を補助し、今治市島しょ部(伯方、大島)から入学した生徒には入学支援金として10万円を交付するなど具体案を検討中。

 一方、同校では学力向上を目指そうと、協議会と連携し「地域未来チャレンジ塾伯方校」を10月1日に開校します。学習支援として(株)リクルート社のスタディサプリを導入。生徒一人ひとりのニーズに応じた学習支援を進めることとしており、市内外から大きな期待が寄せられています。

 島民、分校の動きに呼応して今治市は9月議会に補正予算として「島しょ部高校魅力創造支援事業費」を提出し、可決されました。事業費は1010万円で協議会への補助金などに充てられます。徳永繁樹今治市長は、「全国から生徒が集まり、家族そろってしまなみ地域に移住、そして定住していただければ」と思いを語ります。

 同校の魅力は、豊かな自然の中で高校生活が送れることです。特色ある部活動も魅力の一つで、俳句部は全国俳句甲子園に10年連続で出場しています。

 実際、入学してその良さを実感しているのは、大阪から来た2年生の馬場叶羽さんと槙華佳さん。「私は俳句部に入部して俳句甲子園に出場したかったので、入学しました。今、とても有意義な時間を過ごしています」と馬場さん。

 一方、槙さんは中学時代、学校に行けない時もありました。同校に入学するも「最初は不安でしたが、アットホームな雰囲気で学校に通えています。将来の道を開くことができ、選んでよかった」と笑顔で語ります。

 1113日には同校でオープンスクールが開催予定で、著名人による講演会も行なわれます。


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