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新居浜

生活

2021.11.20

新居浜市消防本部 初めての女性消防士

372号1ページ

3人も誕生「市民の命守る」
貝原さん、昌原さん、荒木さん


新居浜市消防本部(一宮町1)は初めて女性消防吏員を3人採用し、話題となっています。採用されたのは貝原百香さん(23)、昌原未詔さん(22)、荒木美里さん(22)です。3人は「市民の安全と命を守る気持ちに男女差はない、任務を全うします」と固く誓います。

 新居浜市消防本部は今年4月1日付けで新居浜市初となる女性の消防吏員、貝原さん、昌原さん、荒木さんの3人を採用。3人は愛媛県消防学校での初任教育を終え、このほど北消防署消防課に配属され、市民の安全と命を守るため、日々奮闘しています。
 3人が消防士を志し歩んだ道のりは、三者三様です。
 中学1年の時に起きた東日本大震災を機に、救命救急士を志した貝原さん。人命救助に当たる救急救命士に心打たれ、人を助ける仕事がしたいと決意。恩師の言葉「勇気一瞬、後悔一生」を心に、足がすくむ現場でも悔いがないよう「全力を尽くす」と前を向きます。
 スポーツ好きで、体育の教員免許を持つ昌原さん。偶然見た動画で女性消防士の存在を知り「こんな世界があるのか」と衝撃を受けます。男性の仕事というイメージが強いからこそ、挑戦しようと決意。学生時代に培った努力と意志の強さで「あらゆる現場を経験し、技術と知識を身につけたい」と笑顔です。
 元々、警察官を目指していたのは荒木さん。専門学校在学中、女性の先輩が消防士になったと聞き、ガイダンスに参加。女性にしかできないことがあるという言葉に心を動かされ、消防士に転向。「女性だからこそ、できることもある」と強い意志を滲ませます。
 女性視点での対応も求められる災害現場。女性消防士の活躍に、期待が高まります。

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