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今治

教育

2022.04.30

伯方分校、廃校危機から脱出

851号1ページ

例年の倍の44人が入学



マイタウン 制作 SNSなどで全国にPR



生徒数が減り存続危機だった今治西高等学校伯方分校は昨年、お笑い芸人やマイタウン制作の動画などSNSでも発信し、県内外への様々な広報活動が功を奏し、今春例年の倍となる44人が集まり喜びの入学式を迎えました。



同校は年々生徒数が減少し、入学者が思うように確保できず、存続の危機に直面していました。昨年5月、何とかしようと有志らが伯方分校存続支援対策協議会(阿部克也代表)を発足。

 島以外からも生徒を呼び込もうと、ユーチューブなどSNSで、アプリを使用した個別学習支援、給食の提供、島ならではの体験学習など同校の良さを発信し、様々な広報活動を行いました。今治市も昨年9月、補正予算を組み、事業費1010万円は同協議会への補助金にも充てられました。

 市全体での取組みが功を奏し、今春は44人の生徒が入学。県内から33人、関西や関東など県外から11人が入り、学校も活気にあふれています。

 神奈川県から入学した鈴木秀人さん(16)は、お笑い芸人の関暁夫さんが発信する伯方分校動画を見て興味を持ち、オープンキャンパスに来校。自然豊かな環境、同校が月1回開催する放課後情熱学園などに魅力を感じ進学を決意。「学校も部活も寮生活も充実しており、ここへ来て良かった」と話しています。

 島出身の阿部咲雪さん(15)は、地元の高校を選びたいと進学。「入学式にこんなに人がいるとは思わず驚いた。皆がすぐに仲良くなった」と笑顔です。

 矢野裕希分校長(52)は「今年も様々な発信をしていきたい」と話しています。


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