…… TOPICS 詳細 ……


今治

生活

2022.06.24

鳥インフルから再建を

855号7ページ

冨田養鶏がCF開始


冨田さん「必ず復活する」

 高病原性鳥インフルエンザの感染で大被害を受けた冨田養鶏(中寺)の社長、冨田泰広さん(49)が、再建を目指しクラウドファンディングを始めました。

 今治市で約6千羽、西条市で約16万羽の鶏を飼育していた冨田さん。養鶏農家の3代目として生まれ、餌にこだわり飼育。通称とみたまとして愛された卵は多くの飲食店に卸すほか、自動販売機で販売し人気でした。

 しかし昨年末、西条市の鶏舎場近くの業者から、県内初の高病原性鳥インフルエンザが発生。年明け冨田養鶏でも5羽の死を確認し陽性判定を受け、怒涛の日々が始まりました。養鶏場に泊まり込み、24時間の対応。誹謗中傷も受け血尿が出ました。

 経営者が同じという理由で、10km以上離れた今治市内の養鶏場も殺処分命令が下りました。冨田さんは皆に顔向けできないと廃業を決意しましたが、周囲から「冨田さんが悪い訳じゃない、もう一度復活して食べさせて」と多くの応援が届きました。

 その励ましで復活を決意。「亡き親父が『ちいとぐらいの金でびびんな。皆に喜んでもらったらつぶれない』と話していたことがある。処分された鶏に向け鎮魂碑をいずれ建てたい。復活する」と未来を見据えます。

 クラウドファンディングの目標は2千万円。7月25日までサイト、キャンプファイヤーで受付中です。


ページトップへ