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新居浜

教育

2022.07.16

この人に聞く

388号2ページ

えひめ南予きずな博
愛媛県観光スポーツ文化部長 髙岡  哲也さん(58)

 「つながるきずなひろがるいやし」をテーマにした「えひめ南予きずな博」が開催されている。きずな博の狙いなどを髙岡哲也部長に聞いた。
きずな博の目的はー。
 南予に被害をもたらした「平成30年7月豪雨災害」からの創造的復興に向け、全国から暖かい支援を頂いたことに対する感謝の気持ちと、復興に頑張っている南予の姿を全国に発信することです。またコロナ禍により暮らし方や働き方が変化する中、南予からウィズコロナ時代の新たな交流を生み出し、交流人口の拡大で移住・定住の促進につなげて地域の活性化を図ることです。
きずな博の取組はー。
 セレモニー・シンボルイベントの開催により地域の応援や内外の交流促進を図るほか、受入体制の構築で実需の創出や南予の復興を通じた新しい絆づくり(仕組みづくり)に向け、19のプロジェクトを展開します。具体的には、南予9市町にE 
BIKEレンタサイクルの整備のほか、鉄道事業者やバス事業者と連携し交通機関乗り放題のサービス提供(MaaS)など、南予地域の周遊促進による実需の創出や生産者自らがオンラインで販売促進を行うライブコマース「デジタル愛媛ツアー」の開催や、会期中400以上の地域内店舗でお得に利用できるクーポンカード「えひめ南予きずなカード」の発行などによる人や物を通じたつながりを進めます。また、「南予いやし体験プログラム」を含め、延べ250件以上のプログラム・イベントで皆様をおもてなししています。
きずな博のこれからのイベントはー。
 8月下旬に大洲市の肱川河川敷で音楽ライブを開催。また、10月に宇和島市で、地元出身の演出家・松浦靖氏の演劇を開催します。その他、アウトドア等を中心とした「南予いやし体験プログラム」を121件実施します。特に夏には宇和島市のシーカヤックや八幡浜市の漁船クルージング、大洲市の鵜飼など様々なイベントを展開します。
今後の南予の展望はー。
 今後、南予が輝き続けていくには、イベントの開催のみが目的ではなく、移住や定住の促進により地域の活性化に結び付く将来への良き布石となることを目指します。特に、災害からの復興に向けて、人と人とのつながりが復興の一番の力となっており、コロナ禍の中、絆や癒しが誘客促進に向けた重要な要素になると認識していることから、きずな博を通じて絆の深化や新たな絆づくりを進め、きずな博の成果をイベント終了後も継承して持続可能な地域への発展につながるよう取り組んでいきます。 
(愛媛ジャーナルより転載) 


経歴メモ
たかおか てつや
昭和39年1月30日生まれ、松山市出身、愛媛大学法文学部卒、昭和62年、愛媛県庁入庁。令和4年4月、観光スポーツ文化部長、趣味は釣り、妻と2男2女、血液型は0型。

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