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新居浜

生活

2022.08.06

廃校プールで魚の養殖実験

389号1ページ

情報技術活用し効率的に
水質管理や産卵も予想


株式会社ハートネットワーク(坂井町2・伊藤直人社長)は淡水魚「ホンモロコ」を情報通信技術(以下ICT)を活用して、養殖する実証実験を廃校となった市内小学校のプールで行っており、話題となっています。

 同社は新居浜市から施設の有効活用事業として委託。廃校となった小学校で、現在は交流施設「ワクリエ新居浜」(新田町1)となったプールを利用し昨年11月から、コイ科の淡水魚「ホンモロコ」約2000匹を育て養殖に成功しました。
 ICTで水温、酸素濃度などの水質やプールの状況を計測し、産卵時期を予想。またスマートフォンで確認できるシステムも導入し、徹底的な管理をしています。
 ホンモロコは体長10〜15㎝ほどの小魚で、京都などでは佃煮やかき揚げなど高級料理に使われています。今後、試食イベントなども計画中です。
 養殖を担当しているのは、市出身の白石悠さん(28)。白石さんは幼少期から大の魚好き。小学生の時に読んだ魚の論文に興味をもち、大学も海洋学部へ進学。「養殖の課題は生存率を100%にしていくこと。ものづくりの街で、コスト面も考えた養殖技術のやり方を確立していきたい」と話しています。
 また同施設では8月28日まで「新居浜移動水族館」を開催中。ウナギやコイなど様々な魚を展示中。入場無料です。

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