新居浜
イベント
2024.06.01
新居浜市出身 高津小児童に「夢で豊かに」
433号1ページ
芥川賞作家、高瀬さん講演
小説書き19年後デビュー
新居浜市出身で第167回芥川賞を見事受賞した作家の高瀬隼子さん(35)が親交のある高津小学校(宇高町2)を訪れました。
小学5年・6年生を対象とした授業「高瀬隼子さんと夢を語ろう」では、「自分らしさと向き合い、夢で自分の人生を豊かにしてほしい」と講演しました。
高瀬さんは2022年「おいしいごはんが食べられますように」で芥川賞を受賞しましたが、それまでは挫折の連続でした。小学生の時、作家になりたいと小説を書き始めた高瀬さん。様々なコンテストに落選するも作品を書き続け、東京で会社員をしながら31歳の時、書いた「犬のかたちをしているもの」で、第43回すばる文学賞を受賞し、念願の作家デビューを果たしました。
小学生たちには「夢はたくさんあっていい。馬に乗りたい、車2台ほしいとか何でもいいし、途中で変更してもいい」と語りました。話を聞いた児童たちは「夢は諦めてもいいし、変えてもいいという話で楽になった」と大反響でした。
高瀬さんが小学校時代、親交のあった同小の高橋美鈴校長は「恥ずかしがり屋で可愛かった子が、私の今関わっている児童たちと繋がることが嬉しい」と満面の笑みです。