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今治

文化

2024.06.29

日本将棋連盟 今治中央支部 普及に力を注ぎ半世紀

903号1ページ

私財なげうち道場開設
河野さんプロ棋士招き大会主催

将棋を楽しむ人を増やしたいと活動している日本将棋連盟今治中央支部(共栄町4)が7月1日、50周年を迎えます。支部長である河野栄次郎さんが約30年前に皆が将棋を楽しめる道場をつくりたいと私財をなげうち物件を購入。今でも毎週多くの人が将棋を楽しんでいます。
 
 幼いころから将棋が好きだった自営業河野さん(73=室屋町)高校3年時には団体戦で四国3位の成績でしたが、河野さんの実力がプロに認められ特別に全国大会へ招待されました。
 その後もさまざまな大会に出場し優秀な成績を修めていましたが、22歳で転機が訪れます。将棋にのめり込み将棋中心の生活をしていた結果、無理がたたり病気を患います。苦しみの中「神様が助けてくれるなら将棋の世話をする」と誓ったところ病から回復。
 そこから自分が指すだけでなく将棋を広げる活動をし続け、大会も35年主催。毎回皆が喜んでくれるからとプロ棋士を自費で呼び、県内外から150人以上が参加する人気となりました。コロナ禍で利用者が減少しましたが、現在も将棋の普及に力を注いでいます。
 「今後も道揚は残していく。将棋は人生に似ている。良い人たちに恵まれた。将棋をしている子どもたちには相手の痛みがわかる人になってもらいたい。何でも一生懸命することが大事。将棋をやっていたから今の人生がある」と笑顔です。

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