新居浜
イベント
2024.08.24
まいたうん特別対談 「太鼓台」次世代への継承使命 青年団OBと青年団長に聞く
438号4ページ
青年団長
「人として基本学ぶ」
少子化、人口不足などで、太鼓台を存続させるため各地域で様々な問題を抱える。川東西部の青年団長と今まで支えてきた青年団OBの両方に、想いや考えを聞いた。そこには世代を超え同じ太鼓台への熱い信念や共通認識があった。
青年団OB
「地域超えた繋がりを」
太鼓台の役割について
小野有喜さん(澤津):青年団員は1年を通じて地域の清掃、廃品回収、冬には夜警など様々な活動を行っている。地域の人に認めてもらうには日頃から一緒に汗をかくことが大事。
谷岡昌典さん(東雲青年団長):僕は、太鼓台に入って本当によかったと思う。
一から細かく教えてくれるので、しつけや挨拶など、人としての基本、一番大事なことを諸先輩方から徹底して学んだ。会社や学校以上に太鼓台を通じて、人として成長できた。
佐々木理人さん(松乃木青年団長):人間関係がうまくない自分が太鼓台に入って変わった。怒られるし、しんどいこともあるけど、太鼓台は絶対なくしてはいけない。
今の子どもたちに自分の姿勢を通じ、祭りの楽しさや自分が学んだことを広めていくことが使命だと思う。
祭りに対する想いは
小野達也さん(澤津青年団長):子どもたちが将来、携わってくれるような祭りを目指したい。僕たち青年団は子どもたちに夢と希望を授け、憧れの存在でいけなければいけないと思う。
実際、僕は小さい頃から祭り時期になると自治会に行って太鼓の叩き方を親身になって教えてもらったり、先輩の指揮者姿を見てかっこいいなと思い、青年団に入ろうと決意した。今年の祭りも、皆さんが心の底から楽しんでもらえるよう、努めたい。
祭りが続いていくためには
関谷修司さん:祭りは五穀豊穣を願う神事で、この元、先人から受け継がれた想いは忘れてはいけない。その上で色々な考えがあると思うけど、これだけ人が減れば自分の地域だけでは続かない。
祭りを通し、地域を超えた交流を増やし、横のつながりを密にしていく。そして我々上の世代が若い子の話に、耳を傾け皆が喜ぶ祭りにしていきたい。祭りが次世代に続いていくことが一番の使命だ。
新居浜太鼓祭り
五穀豊穣願い男祭り
かきくらべや山根統一寄せ
五穀豊穣などを願う恒例の「新居浜太鼓祭り」が今年も10月15日から18日、行われます。川西地区の勇壮華麗なかきくらべ「一宮の杜ミュージアム」や、山根グラウンド統一寄せなど、見どころ満載です。
「一宮の杜ミュージアム」は一宮神社(一宮町1)の南賛同入口から市役所通り前まで、有料の桟敷席が設けられ、かきくらべや太鼓台の共演を17日・18日、見ることができます。18日には船の上で太鼓台を差し上げる「船御幸」も。
また山根グラウンド(新田町3)で17日、盛大に行われる統一寄せは上部地区のクライマックス。豪華絢爛な太鼓台が一堂に会し、豪快に一斉に差し上げます。また川東地区は18日、八幡神社(八幡2)での「八幡神社かきくらべ」も行われ目が離せません。