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仕事楽しみ全力で取組む

俳優として活躍を夢見るも身体を壊し、諦めかけた目標に再度挑戦し、この度今治を舞台にした映画「ゴーストスポッターズ夢湯」で、主役級の出演をした新居浜市在住の俳優がいます。

　その人は齋藤定彦さん（39）です。出演する映画は、今治市の鈍川温泉郷が舞台。砥部町出身の大森研一さんが脚本・監督をつとめる心優しいホラー映画で、ユーチューバー４人が廃墟ホテルを訪れ亡霊たちに遭遇する話です。

　４人の一人、伊藤太一役を演じ「夢を諦めず続けてよかった」と話す齋藤さんの俳優人生は波乱万丈。出身は北海道で、19歳で上京。芸能の分野で活躍しようと、レオマワールド（香川県）で忍者ショーなどに出演していましたが27歳の時、身体を壊し地元へ一度帰りました。３年経った時、ファンが「皆、舞台に立っている姿を待っている」と綴った手紙に奮起。

　縁のあった四国で活動を再開しようと新居浜へ。舞台なども行っている、クールスダンススタジオ（星越町）を知り入門し、活動を始めました。得意の太刀さばきやダンス以外の司会業まで、依頼された仕事は全力で取組み、またどんな仕事も心から楽しみました。

　その姿が大森監督の目にもとまり「一緒に仕事がしたい」と今回の映画出演の依頼が。来年には人気俳優、竹中直人さんの舞台にも出演が決定している齋藤さん。「ピンチはチャンス。不利な状況も楽しみ、どんなことも手を抜かず徹底していくしかない」とさらに歩を進めます。

　映画は10月19日、ユナイテッドシネマフジグラン今治（東門町５）で上映予定。