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観光コースも計画

　中村さんは２０１３年まで町長を務め勇退。その後、自宅の駐車場を整備しアートスペース「砥部焼ひろば」をつくり、砥部焼の作品を展示しています。展示物はどんどん増え、国の伝統工芸士、山田ひろみさんにも陶板壁画「窯の女神」を依頼し、観光客もどんどん訪れ、写真撮影しSNSでさらに拡散されるように。
　自宅前から商店街に続く道を「砥部ミュージアム通り」と名付け、地域全体で芸術を感じ散策を楽しめる空間に。昨年４月には砥部焼の代表的なデザインを手がけた名工、故工藤省治さんの功績や作品を紹介する「工藤省治記念館」（砥部町大南）も自費で完成。
　記念館周辺には、坂村真民記念館、砥部焼伝統産業会館、砥部むかしのくらし館や飲食店とも協力した観光プランも企画。県内外からの観光客に付近を散策し、砥部町のミュージアムめぐりを半日、１日かけて楽しんでもらえるよう動いています。
　「町のために自分ができることは全力で取り組みたい」と穏やかな笑顔の中村さんです。