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今治

生活

2024.09.14

新生児の難病発見に光 拡大スクリーニング検査

908号1ページ

県内初、今治市が無料


今治市と今治市医師会は、昨年10月から「新生児拡大スクリーニング検査」の検査費用助成を行っています。通常自費で1万円程度かかりますが、今治市では無料で検査を受けることが可能となっています。


 同検査は、2021年から愛媛県が公費負担で実施している「先天性代謝異常等検査(新生児マススクリーニング)」で行う対象20疾患に検査項目を追加するもの。追加で行う検査は、重症複合免疫不全症(SCID)、脊髄性筋萎縮症(SMA)、ライソゾーム病(5疾患)の7疾患。
 同検査で発見される病気は、まれな疾患であることから、一般的な血液検査等では発見することが困難です。また、何か症状が出てからの診断、治療では手遅れとなるケースも少なくありません。
 現在、同検査の重要性を鑑みて、愛媛県全域での助成が検討されています。
 ネウボラ政策課の太田いつみさんは「現在、同検査が助成されるのは、県内で今治市と大洲市のみ。病気を早く見つけることで適切な治療につなげることができる。ぜひ検査を受けてほしい」と話しています。


【先天性代謝異常等検査とは】
先天性の病気を早期発見
赤ちゃんの先天性代謝異常などの病気を早期に見つけるための検査。病気を見逃すと神経障害や生命にかかわる障害を引き起こす可能性があるため、検査で早期診断・治療することで障害の発生を予防することを目的としています。検査は任意ですが、日本ではほぼ100%の赤ちゃんが受検しています。

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