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新居浜

生活

2025.01.05

新春特別企画 古川新市長にインタビュー

447号2ページ

少子高齢化を“笑子幸齢化”に

四国一の子育て支援を

5人の子育て経験活かす

2024年11月に、市政の刷新を掲げ、初当選を果たした古川拓哉市長。人口減少、少子高齢化など様々な厳しい課題のある新居浜市。どの世代もとりこぼすことなく「幸せが実感できるまちを目指す」と宣言した、古川市長の1期目の政策についてマイタウンがインタビューしました。

記者・竹葉(以下:記者)大学生を筆頭に5人の子育て中の古川市長ですが、四国一の子育て支援を目指されていますよね。

市長・古川拓哉(以下:市長)令和6年に設置した「こども家庭センター」をさらに拡充し、児童相談所・発達支援センター等のサービスをワンストップで提供できる拠点づくりを目指します。学校給食や教育環境の充実と支援、文化活動を充実させます。また、新生児の病気を事前に発見し適切な治療を早期に行える「新生児スクリーニング検査」の補助も行っていきます。

 さらに学校教育と社会教育の充実が図れる新しい「みらいの学校」づくりを目指します。

記者 新しい「みらいの学校」づくりとは具体的に何でしょうか?市長 子どもたち一人一人が個性を伸ばし、先進的で柔軟な考えを育むための教育環境です。例えば学校施設の老朽化や空調設備などの導入は、これからの大きな課題です。小中学校の体育館は、児童生徒の学習・生活の場であるだけでなく、災害時の避難場所として指定されていますので、安心・安全な環境、児童生徒たちの快適性を向上できるよう、空調設備の設置に向けて取り組みます。

記者 他の世代に対してはいかがですか?

市長 新居浜市独自の健康アプリ「新居浜KENPOS」の活用や、健診データなどを分析し健康づくりができる体制の整備を図ります。また、ウォーキングや市のイベントへの参加に応じて、地域で使えるポイントを付与し「ポイント活動」をしながら皆が集える場を増やしていくほか、車がなくても便利に暮らせるよう、地域の公共交通網の拡充は不可欠であると考えていますので、予約制の乗り合いタクシー「デマンドタクシー」の充実や、自動運転のバスの導入なども検討し、買い物や病院などに安心して出かけられる環境をつくっていきます。

記者 全国的に少子高齢化ですからね。

どの世代も幸せを感じる街に

問題の抜本解決を目指す

市長 少子高齢化はもう避けられないですが、それをどう捉えるかが大事かと思います。私は「新居浜の街に住んでよかった。幸せだ」と市民に思ってほしく、子育て真っ最中の私が、つらい顔をしていたら、子育てをしようとは思えないと思います。子育てで感じる幸せ、新居浜の街に住んで感じる幸せ、毎日の何気ない幸福感を大事にできる街にしたいです。

 新居浜市の人口は1980年の13万人をピークに減り続けています。2040年には10万弱まで減少し、高齢化は35%を超えると予想されています。諦めるのは簡単ですが、前向きに問題の根本を捉えて解決しなければいけません。私は少子高齢化ではなく、「笑子幸齢化」と捉え、どの世代も幸せに暮らせるために全力を尽くしたいです。

記者 考え方ですべては変わりますからね。例えば、まちづくりのイメージとして、どのようなものをお考えですか?

市長 私が小さい頃、新居浜の市内あちこちに屋台があり、よく連れて行ってもらいました。屋台が発祥で、後に店になったところも多く、屋台の歴史や雰囲気と、今はなくなった土曜夜市を復活させると共に、食文化の発展に繋げていきたいです。

 また新居浜の奥座敷、別子山の特色を明確にし、日本のカナダを目指したいとの夢があります。例えば地域一帯をメープルで溢れさせ、日本のカナダ・メープル街道のようなものができればと考えています。

 またプロスポーツやライブ、商談会、説明会など多様なイベントができるアリーナ建設を検討しています。多目的に使うことができると、施設の稼働率が上がり平日の時間帯も利用者が増えます。日常的に使うことや、利便性も考え市内の大型ショッピングモールやホテルの付近に整備を考えていきたいと思っています。また災害時の拠点としても使用できるように、議論を重ねていきます。

 今、新居浜に住んでいる人たちが自慢でき、この街でよかったと思えるよう全力で取り組みます。問題の抜本的な解決を目指して頑張りますので、市民の皆さん、ぜひ新居浜の街を一緒によくしていきましょう。

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