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新居浜

文化

2019.01.05

井原さんに黄綬褒章

303号7ページ

すき簀製作40年間の努力実る
伝統の技を後世へ残す
平成30年秋の褒章で、黄綬褒章を受章した新居浜市松の木町、井原圭子さん(74)が12月6日、新居浜市役所を訪れ、石川勝行市長らに受章報告をしました。
 長い間業務に精励し、人々の模範となる人に授与される同章。井原さんは、伝統工芸の手すき和紙を漉くための専用の道具「すき簀(す)」編みを約40年前に祖父母から学び、作り続けてきました。
 全国手漉和紙用具製作技術保存会の会長としても精力的に活動し、近年では、越前和紙の産地として有名な福井県でも、その技術を伝え、教え子の職人も来年からは独立できるまでになりました。
 現在、すき簀編みの現役職人は国内に8名いますが、伝統工芸全体として、これからの若い後継者不足に懸念する同氏。
 今後の役割として「文献として文章や書物は残っていますが、これからの後継者のためには、映像でその技術を保存し、より繊細な動作や息づかいなど、伝えられるものを残したいです」と素敵な笑顔で話します。

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