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今治

文化

2019.02.02

ほのかな光、版画で表現

762号2ページ

ダウン症アーティスト利藤さん

昨年の県展で「推奨」受賞



ダウン症をもちながら好きな版画で、独自の世界観を表現するアーティストがいます。

その人は、八和田絵画教室(阿方)に通っている、四国中央市出身の利藤大貴さんです。

昨年秋の県展に出した作品「夢の街」は見事、推奨を受賞しました。元々、小さい頃から絵を描くことが好きだった利藤さん。

高校時代、当時美術の教師だった同教室の八和田輝文さんとの出会いで、さらに芸術の楽しさを知りました。八和田さんに版画を習うも、卒業後は全く版画に触れなかった利藤さん。

一昨年、高校時代の友人の版画展に出向いたことがきっかけで、また八和田さんの元に通うように。今は毎週土曜日、母親の恵子さんと共に今治まで来て、約4時間ひたすら描き続けます。

今回、受賞した「夢の街」は家族で行った沖縄でスケッチした絵を元に、形を細かく表現した下絵に何色も重ね刷りをし、色に深みを出し仕上げました。何度も何度もやり直し、制作期間は4月。

「暗いけど、その中にほのかに醸し出す夢や希望を感じる、すばらしい作品だ」と八和田さん。恵子さんは「これからもコツコツとがんばってほしい」とエールを送ります。


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