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あんと塩のバランスが大好評

お弁当、お惣菜大賞

「お弁当・お惣菜大賞２０１９」（全国スーパーマーケット協会主催）のスイーツ部門で、ファンタブルキッチン（株式会社波止浜スーパー）の白いぼたもち「白い塩ぼた」が、全国２位に選ばれました。

８回目を迎えた同コンテスト。優れた商品を讃え商品のレベルアップを図ることを目的に、７年前から毎年開催しています。

全国のスーパーやコンビニ、専門店などで販売されている商品の中から、食の専門家で構成された審査員が、優れた弁当や惣菜を選び表彰しています。今回は12部門で、過去最多５３２８５件のエントリーがありました。

審査項目は７つ。おいしさや商品のテーマ、原材料のこだわり、独創性などを審査し「白い塩ぼた」はスイーツ部門に応募した４６８７件から、優秀賞に選ばれました。

同商品は弓削島（上島町）周辺の海水を平釜で炊いた後、ゆっくりと樽でにがりと塩に分けた弓削塩を使用。今治産無農薬のレモンピールや、愛媛県産もち米、北海道産手亡豆と砂糖のみの白あんで製作。添加物などは一切使用せず、あんこと塩のバランスと、素材を活かしたさっぱりした味が大好評です。

「今までにないおはぎを開発することをコンセプトに考えた」と代表取締役社長の河野秀俊さん（42）。同店が１６８３年に県で最初の入浜塩田が誕生跡地にあることから、しまなみ海道の歴史的食材の「塩」に注目。

弓削島の塩工房で塩づくりを見学したことで、スイーツ作りの想いが増した河野さん。昔ながらの製法、釜を使って丁寧に時間をかけて真心込めた塩作りに感動し、ぼたもち作りをスタートしました。

しまなみ海道を訪れるサイクリストにも食べやすいよう、商品の大きさやパッケージの持ちやすさなども試行錯誤し、納得するまで繰り返しました。

昨年秋の彼岸、粒あん・白あん合わせて一日で約６００個の販売実績をあげ、現在は人気商品に。河野さんは「これからも地元の素晴らしい食材・食文化を広め、次の世代へも継承していきたい」と話しています。