…… TOPICS 詳細 ……


新居浜

イベント

2019.03.16

「旧端出場水力発電所」を整備

308号1ページ

建物内を公開へ

ユーチューブで3D視聴


「マイントピア別子」(立川町)は、観光振興へ向け歩を進めています。別子銅山近代化の原動力だった「旧端出場水力発電所」は、一般公開へ向けて平成30年度から保存整備が始まり、初の発電所紹介動画が完成し、鉱山観光列車が刷新されました。

新居浜市は、平成34年度までに「旧端出場水力発電所」の耐震補強工事を行い、安全性を確保して同年度以降、一般公開する予定です。

 工事は、現・マイントピア側からの景観を生かすことを基本とし、建物外壁面は、山側のみの補強となります。屋根は葺き替え、天井付近を補強、両壁面のレンガ壁は現状補修します。

 発電所内部は、水路システムのジオラマ、古写真、発電機、周波数変換機、配電盤、水車(実物)、復元する水圧鉄管などを展示し、見学コースの柱となる予定です。

 市は、端出場発電所の魅力を広く知ってもらおうと、PR動画(15分)を制作、「マイントピア別子」で放映しています。ダイジェスト版(6分)は公式ユーチューブ(QR掲載)で視聴できます。

 動画では、銅山川から取水し、坑道、レンガ水路を経て、当時東洋一と言われた落差597mの水力を利用して発電した水路システムを初めて可視化しています。

 世界一といわれた総延長20kmの海底ケーブルを、四阪島製錬所まで敷設、送電した実録なども紹介され、全体が臨場感あふれる映像となっています。

 同発電所は、明治45年に稼働し、昭和45年まで新居浜の産業振興に大きく貢献。平成22年、住友共同電力(株)から新居浜市に寄贈、管理が移されました。

 別子銅山の歴史を語る生き証人として、観光面の期待が寄せられています。


ページトップへ