新居浜
生活
2019.09.21
山岳遭難に備え訓練
320号1ページ
航空隊と市消防が合同で
赤石山系における山岳遭難に備え、救助、防火活動などが迅速、的確に行えるよう、県消防防災航空隊、新居浜市消防本部はこのほど、山根公園芝生グラウンド(角野新田町3)で、合同訓練を実施しました。
訓練には、県消防防災航空隊から9人、消防本部陸上支援隊から32人の計41人が参加。午前9時5分、防災ヘリコプターが到着し、駐機訓練に続いて、低空ホバリングによる隊員回収、投入訓練に取り組みました。
水源が確保できない山林火災を想定した給散水訓練は、折り畳める空バケツ(容量600ℓ)に、隊員がホースを引き延ばして給水(仮)し、防災ヘリが吊り上げて散水(同)。見学者は、隊員の俊敏な動きに目を見張っていました。
同本部管内の山岳救援救助は、ほぼ毎年発生しており、今年7月には東赤石山頂付近で、登山パーティーの数人と、下山中に足を故障した登山客がビバーク。いずれも翌朝まで保護にあたり、全員無事に救助しています。
赤石山系は石鎚山脈から北東に伸びる支脈で、海岸線にほぼ並行して西赤石、東赤石など、1400~1700m級の山が連なっています。
主催の南消防署、加藤宏彦消防課長は、「山岳救助や山火事に対応するため、不可欠な訓練内容だったと思います。今後も連携を図っていきたい」と、話しています。