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今治

文化

2019.11.02

戸田道場 國本さん極真空手で世界2位

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日本代表初選出で快挙

得意の上段蹴り決まる

極真空手の世界チャンピオンを決める「第6回ワールドカップ㏌モスクワ」が10月6日にロシアで開催され、今治市の戸田道場常盤支部の國本明佳さん(19)が日本代表初選出で55キロ以下級の部で準優勝に輝きました。

同大会では、極真連合に加盟する57ヶ国で選考試合を行い、36ヶ国205人が国の代表として技を競い合いました。

2回戦から出場した國本さんは、地元ロシアの選手と対戦。初めて体験する世界大会の雰囲気にのまれました。緊張から普段の突きや蹴りが硬くなり延長戦へ。その時、頭に浮かんだのが応援・支援してくれた家族や先輩、会社の人たちでした。「合わせる顔がない。このままでは終われない」と気持ちを切り替え、再延長の末、何とか判定勝ちをおさめました。

3回戦は、得意の上段回し蹴りも決まり1本勝ち。決勝では、世界大会常連で、世界チャンピオン経験のある日本人と対戦しましたが、経験の差から惜しくも1対3の判定で敗れました。

社会人になり、仕事と空手の両立に悩んだ時もあった國本さん。昨年の同大会は選考試合で2回戦負け。気持ちの整理がつかず、4歳から15年続けた空手から初めて1週間離れ、なりたい姿を真剣に考え自分と向き合いました。

ふと見た空手の動画で「世界の舞台で活躍したい。やっぱり空手しかない」と覚悟が決まりました。練習メニューも見直し、空き時間にはイメージトレーニングを取り入れました。日本代表になり世界大会に出場すると強く思うように。

「普段の力が出せると必ず優勝できる。2年後の大会までに、この課題を克服する練習と経験を積ませたい」と責任者の神原敏行さん(37)。

「貴重な経験ができ皆さんに感謝している。恩返しはやっぱり世界大会で優勝することです」と國本さんはさらなる高みを目指します。

 


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